PIONEER（パイオニア）　C-21　プリアンプ　整備済み　完動品

取り外したトランジスタは、やはり足が黒化しているものが大半でした。アルミ電解コンデンサ換装の際に使われたハンダは特殊なものであったようでハンダ不良が疑われました。メインボリュームは32ポジションのアッテネータが採用されています。アナログ全盛の時代を反映してPHONO重視のプリアンプで、イコライザー部は差動増幅2段にA級SEPP増幅という丁寧な設計がされていました。また一部のSILMICをFine Goldに変更しました。オシロで矩形波30KHzの出力波形を見ると立ち上がりも全く鈍っておらず非常に優れた高域特性です。入手したアンプは、アルミ電解コンデンサの大半がオーディオ用高規格品に交換された整備品でしたが音の出ない状態でした。PHONOはMM型対応ですのでMC型はヘッドアンプか昇圧トランスが必要になります。ゆうパックおてがる版120サイズでの発送を予定しています。到着時に動作しない場合を除きノークレーム、ノーリターンでお願いします。何か高級なハンダなのかも知れませんが、このままだとハンダ不良が発生すると判断し、換装された全てのコンデンサ足のハンダを吸い取ってからハンダ付けをやり直しました。特にCとMの後が1桁中心のアンプはEXCLUSIVEシリーズという性能追求をした超高級アンプで非常に高価格でした。換装されていたコンデンサはニチコンのFine GoldとエルナのSILMICでした。ハンダ補正するためにコテを当ててハンダを溶かしてからコテを離すと一気に冷えて光沢がすっかり無くなってしまいます。パイオニアは購買層の拡大を目指してEXCLUSIVEの品質をできるだけ保ちながら出力や機能を抑えることで価格を抑えた20番シリーズを発売し好評を博しました。入手した動作不良品を整備したものです。綿密な設計のイコライザーアンプの賜物かと思います。今も人気の高いパワーアンプM-22やM-25との組み合わせを想定したプリアンプがC-21です。またカートリッジの負荷抵抗を100Ω、10、25、50、75、100ｋΩ、負荷容量を100、150、200、300、400、500pFのそれぞれ6ポジション都合36通りの組み合わせをフロントパネルから設定できます。これらの作業の結果アンプは正常動作するようになりました。音質は評判通りピュアでストレートなものです。バランス調整VRは無く、代わりに左右独立の22ポジション精密出力アッテネータが装備されています。電源平滑コンデンサも十分な容量なものを大量に投入しています。負荷抵抗100Ωは高出力MC用です。PIONEER（パイオニア） C-21 プリアンプ 整備済み 完動品です。電源トランスはプリアンプとしては大型で且つ左右独立巻線としてチャンネル間の相互干渉を防いでいます。出品は本体と取説のコピーです。概ね美品ですが完全美品をお探しの方はご遠慮ください。レコードファンの方でトーンコントロール等は不要と考えるシンプルプリアンプをお探しの方に好適な製品と思います。トーンコントロールも無い極めてシンプルなアンプです。。PHONOは緻密で厚みのある音質です。整備にあたり、まず小信号トランジスタを当時のものよりノイズ特性に優れた新型に全て交換しました。1976年に発売された薄型プリアンプで、現在も中古市場で人気のあるアンプです。オリジナルと色味がやや異なりますのでご了解ください。ボンネットに錆が浮いてきていましたので錆を落として塗装しました。パイオニアはプリアンプ（コントロールアンプ）にC、メインアンプにMという頭文字を付けてセパレートアンプの商品展開をしていました。入力はPHONO（MM）、AUX1・2、TAPEの4系統のみです